鉄のお話㉔ 曲げ加工

こんにちは、ミトメです。

今回は「曲げ加工」についてです。
鋼材に力を加えて変形させる加工を曲げ加工と言います。

熱間で曲げる「熱間曲げ」と常温で曲げる「冷間曲げ」があります。

熱間曲げは鋼板を高温にすることで容易に曲げることが出来ます。
小さな圧力ですむため厚みがある鋼板の曲げも容易に行え、鋭角に曲げたり小さな半径に曲げることが可能です。
冷間曲げはロール・プレスなどの機械圧力で曲げます。

他にも型工具を使った型曲げとロールを使ったロール形成があります。
型曲げにはV曲げ・U曲げ・カーリング・折り曲げがあります。
中でもV曲げは汎用的に幅広く使われています。
パンチとダイを加工する形状で作り鋼板を固定してパンチを押し込んで曲げます。
これを突き曲げと言います。形状がV字のためV曲げと呼ばれています。

U曲げはダイの中に逆押さえを組み込みパンチと逆押さえで鋼板を押さえ曲げます。
カーリングは鋼板を金型の間に押し込みカールさせる加工にします。
ロール曲げは3本のロールを使用します。ロール形成は複数ロールで連続して曲げ加工します。

このように加工法は多数あります。製品開発では加工法の特徴をよく押さえたうえで行う必要があります。
タスクフォースでは、鉄鋼生産に関する制御を得意としております。

それでは、次回お会いしましょう。